ドキュメント

ダイナミクスプラグイン

音楽の大きな部分と静かな部分のバランスを整え、より快適に聴きやすくするプラグイン集です。

プラグイン一覧

  • Auto Leveler - 聴きやすい一定の音量感に近づける自動ボリューム調整
  • Brickwall Limiter - 安全で快適な再生のための透明なピーク制御
  • Compressor - 音量差を自動的に整えて聴きやすくします(上方向の拡張も可能)
  • Expander - しきい値以下のダイナミックレンジをレシオとニーで調整します(上方向のコンプレッションも可能)
  • Gate - しきい値以下の小さな区間や間を小さくします
  • Multiband Compressor - 5バンドで音量感を整え、安定したラジオ風の聴きやすい音にします
  • Multiband Expander - 平坦に感じる録音に5バンドで自然なコントラストを加えます
  • Multiband Transient - 低域、中域、高域ごとにパンチと余韻を調整します
  • Power Amp Sag - アンプのような圧縮感で、大きな部分を穏やかにやわらげます
  • Transient Shaper - 音の立ち上がりと余韻を調整します

Auto Leveler

音楽を一定のリスニングレベルに近づけるスマートなボリュームコントロールです。LUFS風のレベル推定を使い、静かなクラシック曲からダイナミックなポップスまで、選んだターゲットに近い音量感で再生しやすくします。

リスニング調整ガイド

  • クラシック音楽:
    • 音量ノブを触らずに、静かな部分と大きなクレッシェンドの両方を楽しめます
    • ピアノ曲の細かな表情も聴き取りやすくなります
    • 録音レベルが曲ごとに違うアルバムに便利です
  • ポップ/ロック:
    • 曲ごとの音量差を抑えます
    • 急に大きい曲や小さい曲で驚きにくくなります
    • 長時間のリスニングを快適にします
  • BGM:
    • 作業や勉強中の音量を安定させます
    • 大きすぎず小さすぎない再生にしやすくなります
    • 内容が混在したプレイリストに向いています

パラメータ

  • Target(-36.0dBから0.0dB LUFS)
    • 目標にするリスニングレベルを設定します
    • デフォルトの-18.0dB LUFSは多くの音楽で快適です
    • 低い値は静かなBGM向けです
    • 高い値はより迫力のある音になります
  • Time Window(1000msから10000ms)
    • レベルを測る時間の長さです
    • 短い時間: 変化にすばやく反応します
    • 長い時間: より安定した自然な音になります
    • デフォルトの3000msは多くの音楽に合います
  • Max Gain(0.0dBから12.0dB)
    • 静かな音をどれだけ持ち上げるかの上限です
    • 高い値: 音量感がよりそろいます
    • 低い値: 自然なダイナミクスを保ちやすくなります
    • 穏やかな調整には6.0dBから始めます
  • Min Gain(-36.0dBから0.0dB)
    • 大きな音をどれだけ下げるかの下限です
    • 高い値: より自然な音になります
    • 低い値: 音量感がよりそろいます
    • 開始点として-12.0dBを試してください
  • Attack Time(1msから1000ms)
    • 音量を下げる反応の速さです
    • 速い時間: 急な大音量を抑えやすくなります
    • 遅い時間: より自然な変化になります
    • デフォルトの50msは制御と自然さのバランスがよい設定です
  • Release Time(10msから10000ms)
    • 音量が元に戻る速さです
    • 速い時間: 反応がよくなります
    • 遅い時間: より滑らかな変化になります
    • デフォルトの5000msは滑らかで自然なレベル変化に向いています
  • Noise Gate(-96dBから-24dB)
    • 非常に静かな部分や背景ノイズが持ち上げられすぎるのを防ぎます
    • 高い値: 静かな背景ノイズを持ち上げにくくします
    • 低い値: より静かな部分にもレベラーが反応します
    • -60dBから始め、必要に応じて調整してください

ビジュアルフィードバック

  • リアルタイムLUFSレベル表示
  • 入力レベル(緑の線)
  • 出力レベル(白の線)
  • 音量調整の分かりやすい視覚フィードバック
  • 読み取りやすい時間軸グラフ

推奨設定

一般的なリスニング

  • Target: -18.0dB LUFS
  • Time Window: 3000ms
  • Max Gain: 6.0dB
  • Min Gain: -12.0dB
  • Attack Time: 50ms
  • Release Time: 1000ms
  • Noise Gate: -60dB

BGM

  • Target: -23.0dB LUFS
  • Time Window: 5000ms
  • Max Gain: 9.0dB
  • Min Gain: -18.0dB
  • Attack Time: 100ms
  • Release Time: 2000ms
  • Noise Gate: -54dB

ダイナミックな音楽

  • Target: -16.0dB LUFS
  • Time Window: 2000ms
  • Max Gain: 3.0dB
  • Min Gain: -6.0dB
  • Attack Time: 30ms
  • Release Time: 500ms
  • Noise Gate: -72dB

Brickwall Limiter

音楽が指定したレベルを超えないようにする高品質なピークリミッターです。デジタルクリップを防ぎながら自然な音を保ち、オーディオシステムを守りつつ快適なリスニングレベルを確保するのに役立ちます。

リスニング調整ガイド

  • クラシック音楽:
    • オーケストラの大きなクレッシェンドを安全に楽しめます
    • ピアノ曲の自然なダイナミクスを保ちやすくなります
    • ライブ録音の予期しないピークを抑えます
  • ポップ/ロック:
    • 激しい部分でもピークを管理できます
    • どのリスニングレベルでも音楽の勢いを楽しめます
    • 低音が強い部分の歪みを防ぎます
  • 電子音楽:
    • シンセサイザーのピークを目立たず制御します
    • オーバーロードを防ぎながらインパクトを保ちます
    • ベースドロップの力強さを保ちながら、暴れすぎないようにします

パラメータ

  • Input Gain(-18dBから+18dB)
    • リミッターに入るレベルを調整します
    • 上げるとピークがリミッターに当たりやすくなります
    • リミッターが効きすぎる場合は下げます
    • デフォルトは0dBです
  • Threshold(-24dBから0dB)
    • Marginが適用される前の、リミッティングが始まるピークレベルを設定します
    • 実際の上限はThreshold + Marginです
    • 低い値ほど安全マージンが大きくなります
    • 高い値ほどダイナミクスを残しやすくなります
    • 穏やかな保護には-3dBから始めます
  • Release Time(10msから500ms)
    • リミッティングが解除される速さです
    • 速い時間: ダイナミクスを残しやすくなります
    • 遅い時間: より滑らかな音になります
    • 開始点として100msを試してください
  • Lookahead(0msから10ms)
    • リミッターがピークを先読みできるようにします
    • 高い値: より透明なリミッティング
    • 低い値: レイテンシーが少なくなります
    • 3msはバランスのよい値です
  • Margin(-1.000dBから0.000dB)
    • Thresholdに細かな安全オフセットを加えます
    • 実際の上限はThreshold + Marginです
    • 例: Threshold -3dB、Margin -1.000dBでは、およそ-4dBで制限されます
    • デフォルトの-1.000dBは多くの音源に適しています
    • 正確なピーク制御のために調整します
  • Oversampling(1x、2x、4x、8x)
    • 高い値ほどクリーンにリミッティングしやすくなります
    • 低い値ほどCPU負荷が下がります
    • 4xは品質と負荷のバランスがよい設定です

コントロールとメーター

  • Input Gain、Threshold、Margin、Release、Lookahead、Oversamplingを直接操作できます
  • リミッターのゲインリダクション情報は、ホストまたはステータスメーター向けに内部で報告されます
  • プラグイン画面には個別のピークレベルグラフは表示されません

推奨設定

透明な保護

  • Input Gain: 0dB
  • Threshold: -3dB
  • Release: 100ms
  • Lookahead: 3ms
  • Margin: -1.000dB
  • Oversampling: 4x
  • 実効上限: 約-4dB

最大限の安全性

  • Input Gain: -6dB
  • Threshold: -6dB
  • Release: 50ms
  • Lookahead: 5ms
  • Margin: -1.000dB
  • Oversampling: 8x
  • 実効上限: 約-7dB

自然なダイナミクス

  • Input Gain: 0dB
  • Threshold: -1.5dB
  • Release: 200ms
  • Lookahead: 2ms
  • Margin: -0.500dB
  • Oversampling: 4x
  • 実効上限: 約-2dB

Compressor

大きなピークを穏やかに下げ、音量差を滑らかにするエフェクトです。突然大きな部分が気になるときや、より均一で快適な音量感にしたいときに使います。圧縮後に全体の音や静かな細部を大きく感じさせたい場合は、Gainを上げて調整します。

リスニング調整ガイド

  • クラシック音楽:
    • 劇的なオーケストラのクレッシェンドを聴きやすくします
    • ピアノの弱い音と強い音の差を整えます
    • 力強い部分でも静かな細部を聴き取りやすくします
  • ポップ/ロック:
    • 激しい部分でもより快適に聴けます
    • ボーカルを明瞭で聴き取りやすくします
    • 長時間のリスニングで疲れにくくします
  • ジャズ:
    • 楽器間の音量バランスを整えます
    • ソロ部分をアンサンブルとなじませます
    • 静かな部分と大きな部分の両方で明瞭さを保ちます

パラメータ

  • Threshold - 効果が働き始める音量レベルを設定します(-60dBから0dB)
    • 高い設定: 音楽の最も大きな部分だけに影響します
    • 低い設定: より全体的に音量感を整えます
    • 穏やかな調整には-24dBから始めます
  • Ratio - 音量を整える強さを制御します(1:0.5から1:20)
    • 1:0.5: 上方向の拡張(大きな音を持ち上げます)
    • 1:1: 効果なし(元の音)
    • 1:2: 穏やかなコンプレッション
    • 1:4: 中程度のコンプレッション
    • 1:8以上: 強い音量制御
  • Attack Time - 大きな音に反応する速さです(0.1msから100ms)
    • 速い時間: すばやく音量を制御します
    • 遅い時間: より自然な音になります
    • 20msを開始点として試してください
  • Release Time - 音量が元に戻る速さです(10msから1000ms)
    • 速い時間: より動きのある音になります
    • 遅い時間: より滑らかで自然な変化になります
    • 一般的なリスニングには200msから始めます
  • Knee - 効果のかかり始めをどれだけ滑らかにするかです(0dBから12dB)
    • 低い値: よりはっきりした制御
    • 高い値: より穏やかで自然な音
    • 6dBがよい開始点です
  • Gain - 処理後の全体音量を調整します(-12dBから+12dB)
    • 元の音と音量を合わせるために使います
    • 音楽が静かに感じる場合は上げます
    • 大きすぎる場合は下げます

ビジュアル表示

  • 効果の働きを示すインタラクティブなグラフ
  • 読みやすい音量レベル表示
  • すべてのパラメータ調整に対する視覚フィードバック
  • 設定の目安になる参照線

リスニング場面別の推奨設定

  • カジュアルなBGM:
    • Threshold: -24dB
    • Ratio: 1:2
    • Attack: 20ms
    • Release: 200ms
    • Knee: 6dB
    • Gain: +2dB
  • じっくり聴く場合:
    • Threshold: -18dB
    • Ratio: 1:1.5
    • Attack: 30ms
    • Release: 300ms
    • Knee: 3dB
    • Gain: +1dB
  • 夜間のリスニング:
    • Threshold: -30dB
    • Ratio: 1:4
    • Attack: 10ms
    • Release: 150ms
    • Knee: 9dB
    • Gain: +3dB
  • 大きな音の強調:
    • Threshold: -12dB
    • Ratio: 1:0.5
    • Attack: 50ms
    • Release: 400ms
    • Knee: 6dB
    • Gain: 0dB

Expander

しきい値より下の信号のダイナミックレンジを広げるプロセッサーです。静かな音をさらに静かにし、大きな音はそのままにすることで、よりドラマチックな強弱を作ります。過度に圧縮された音源に自然なダイナミクスを少し戻したいときにも役立ちます。

リスニング調整ガイド

  • クラシック音楽:
    • 過度に圧縮された録音の自然なダイナミクスを戻します
    • 静かな部分と大きなクレッシェンドの差を強めます
    • オーケストラの自然な流れを取り戻します
  • ポップ/ロック:
    • ダイナミックな部分によりパンチやインパクトを加えます
    • ヴァースとコーラスのコントラストを強めます
    • 強く圧縮された曲の自然な強弱を戻します
  • ジャズ:
    • 楽器間の自然な強弱を強調します
    • 静かなソロをより親密に、大きな部分をより力強くします
    • 演奏の自然な呼吸感を戻します

パラメータ

  • Threshold - エクスパンションが始まる音量レベルを設定します(-60dBから0dB)
    • 高い設定: 音楽の静かな部分だけに影響します
    • 低い設定: より全体的なダイナミック拡張になります
    • 穏やかなエクスパンションには-24dBから始めます
  • Ratio - ダイナミックレンジを広げる強さを制御します(1:0.05から1:20)
    • 1:0.5: 上方向のコンプレッション(静かな音を持ち上げます)
    • 1:1: 効果なし(元の音)
    • 1:2: 穏やかなエクスパンション
    • 1:4: 中程度のエクスパンション
    • 1:8以上: 強いダイナミック拡張
  • Attack Time - 静かな音に反応する速さです(0.1msから100ms)
    • 速い時間: すばやくダイナミクスを制御します
    • 遅い時間: より自然な音になります
    • 10msを開始点として試してください
  • Release Time - ダイナミクスが元に戻る速さです(10msから1000ms)
    • 速い時間: より動きのある音になります
    • 遅い時間: より滑らかで自然な変化になります
    • 一般的なリスニングには100msから始めます
  • Knee - 効果のかかり始めをどれだけ滑らかにするかです(0dBから12dB)
    • 低い値: より正確な制御
    • 高い値: より穏やかで自然な音
    • 3dBがよい開始点です
  • Gain - 処理後の全体音量を調整します(-12dBから+12dB)
    • 元の音と音量を合わせるために使います
    • 音楽が静かに感じる場合は上げます
    • 大きすぎる場合は下げます

ビジュアル表示

  • エクスパンションの働きを示すインタラクティブなグラフ
  • 読みやすい音量レベル表示
  • すべてのパラメータ調整に対する視覚フィードバック
  • 設定の目安になる参照線

リスニング場面別の推奨設定

  • 自然なダイナミクス復元:
    • Threshold: -18dB
    • Ratio: 1:2
    • Attack: 10ms
    • Release: 100ms
    • Knee: 3dB
  • ドラマチックな強弱強調:
    • Threshold: -12dB
    • Ratio: 1:4
    • Attack: 5ms
    • Release: 50ms
    • Knee: 1dB
  • 静かな音の持ち上げ:
    • Threshold: -30dB
    • Ratio: 1:0.5
    • Attack: 20ms
    • Release: 200ms
    • Knee: 6dB
  • 控えめな強弱強調:
    • Threshold: -24dB
    • Ratio: 1:1.5
    • Attack: 15ms
    • Release: 150ms
    • Knee: 6dB

Gate

信号レベルが指定したしきい値を下回ったとき、音全体を小さくするフルバンドのノイズゲートです。無音に近い区間、フェード、話し声の合間などに残る低レベルノイズを下げるのに役立ちます。音楽や声が鳴っている間に重なっているファンノイズ、ハム、部屋ノイズを分離して消すものではありません。

主な特徴

  • 正確なノイズ検出のためのしきい値制御
  • 自然または強めのノイズ低減に使えるレシオ調整
  • タイミングを整える可変アタック/リリース時間
  • 滑らかな変化にできるソフトニー
  • リアルタイムゲインリダクションメーター
  • インタラクティブな伝達関数表示

パラメータ

  • Threshold(-96dBから0dB)
    • ノイズ低減が始まるレベルを設定します
    • このレベルより下の信号は減衰されます
    • 高い値: より強くノイズを下げます
    • 低い値: より控えめな効果になります
    • ノイズフロアに合わせ、-40dBから調整してください
  • Ratio(1:1から100:1)
    • しきい値より下の信号をどれだけ強く減衰するかを制御します
    • 1:1: 効果なし
    • 10:1: 強めのノイズ低減
    • 100:1: しきい値以下をほぼ無音に近づけます
    • 一般的なノイズ低減には10:1から始めます
  • Attack Time(0.01msから50ms)
    • 信号がしきい値を超えたとき、ゲートが開く速さです
    • 速い時間: より正確ですが、急に聞こえる場合があります
    • 遅い時間: より自然な変化になります
    • 開始点として1msを試してください
  • Release Time(10msから2000ms)
    • 信号がしきい値を下回ったとき、ゲートが閉じる速さです
    • 速い時間: よりタイトにノイズを制御します
    • 遅い時間: より自然な減衰になります
    • 自然な音には200msから始めます
  • Knee(0dBから6dB)
    • しきい値付近の変化をどれだけゆるやかにするかを制御します
    • 0dB: はっきりしたゲート動作
    • 6dB: より滑らかな変化
    • 一般的なノイズ低減には1dBを使います
  • Gain(-12dBから+12dB)
    • ゲート処理後の出力レベルを調整します
    • 音量が下がって感じる場合の補正に使います
    • 必要がなければ通常は0dBのままにします

ビジュアルフィードバック

  • インタラクティブな伝達関数グラフに以下を表示します:
    • 入力/出力の関係
    • しきい値ポイント
    • ニーカーブ
    • レシオの傾き
  • リアルタイムゲインリダクションメーターに以下を表示します:
    • 現在のノイズ低減量
    • ゲート動作の視覚フィードバック

推奨設定

軽いノイズ低減

  • Threshold: -50dB
  • Ratio: 2:1
  • Attack: 5ms
  • Release: 300ms
  • Knee: 3dB
  • Gain: 0dB

中程度の背景ノイズ

  • Threshold: -40dB
  • Ratio: 10:1
  • Attack: 1ms
  • Release: 200ms
  • Knee: 1dB
  • Gain: 0dB

とても強いゲート

  • 話し声の録音や非常にノイズの多い無音区間など、間をほぼ無音に近づけたい場合だけ使ってください
  • Threshold: -30dB
  • Ratio: 50:1
  • Attack: 0.1ms
  • Release: 100ms
  • Knee: 0dB
  • Gain: 0dB

使用上のヒント

  • 最適な結果にするには、しきい値をノイズフロアの少し上に設定します
  • 自然な音には長めのReleaseを使います
  • 複雑な音楽にはKneeを少し加えると滑らかになります
  • ゲインリダクションメーターを見て、ゲートが効きすぎていないか確認します
  • 音楽では、静かな余韻を意図的に切りたい場合を除き、しきい値やレシオを上げすぎないでください
  • 他のダイナミクス処理と組み合わせて使うこともできます

Multiband Compressor

周波数帯域ごとに音量感を整える5バンドのリスニング用プロセッサーです。低音だけが飛び出す、ボーカルが前に出すぎる、高音が刺さる、といったときに使います。デフォルト設定は、普段聴きに向いた安定したラジオ風の音を作ります。

主な特徴

  • 調整可能なクロスオーバー周波数を持つ5バンド処理
  • 各バンドの独立したコンプレッション制御
  • FMラジオ風の安定した音に向けたデフォルト設定
  • バンドごとのゲインリダクションをリアルタイム表示
  • 高品質なLinkwitz-Rileyクロスオーバーフィルター

デフォルト周波数バンド

クロスオーバー周波数は調整できます。以下はデフォルトの帯域範囲です。

  • Band 1(Low): 100 Hz未満
    • 深い低音とサブ低域を制御します
    • タイトで制御された低音のため、高めのレシオと長めのリリースを使います
  • Band 2(Low-Mid): 100-500 Hz
    • 上の低音から低い中域を扱います
    • 温かみを保つために中程度のコンプレッションを使います
  • Band 3(Mid): 500-2000 Hz
    • ボーカルや楽器の存在感に重要な帯域です
    • 自然さを保つために穏やかなコンプレッションを使います
  • Band 4(High-Mid): 2000-8000 Hz
    • プレゼンスと空気感を制御します
    • 速めの反応で軽いコンプレッションを使います
  • Band 5(High): 8000 Hz以上
    • 明るさときらめきを整えます
    • 高めのレシオと速い反応を使います

パラメータ

クロスオーバー周波数

  • Freq 1(20Hzから500Hz、デフォルト100Hz)
    • Low/Low-Midのクロスオーバーポイントを設定します
  • Freq 2(100Hzから2000Hz、デフォルト500Hz)
    • Low-Mid/Midのクロスオーバーポイントを設定します
  • Freq 3(500Hzから8000Hz、デフォルト2000Hz)
    • Mid/High-Midのクロスオーバーポイントを設定します
  • Freq 4(1000Hzから20000Hz、デフォルト8000Hz)
    • High-Mid/Highのクロスオーバーポイントを設定します
  • 周波数は自動的に低い順に保たれるため、1つのコントロールを動かすと必要に応じて次のクロスオーバーも上がることがあります

バンドごとの制御

  • Threshold(-60dBから0dB)
    • コンプレッションが始まるレベルを設定します
    • 低い設定ほどレベルがよりそろいます
  • Ratio(0.5:1から20:1)
    • 1:1: 変化なし
    • 1:1より上: その帯域の大きな部分を圧縮します
    • 1:1より下: しきい値より上の音を持ち上げ、その帯域をより強調します
    • 通常のリスニング調整では2:1から5:1あたりから始めます
  • Attack(0.1msから100ms)
    • コンプレッションが反応する速さです
    • 速い時間は瞬間的な音の制御に向いています
  • Release(10msから1000ms)
    • ゲインが元に戻る速さです
    • 長い時間はより滑らかな音になります
  • Knee(0dBから12dB)
    • コンプレッションのかかり始めの滑らかさです
    • 高い値ほど自然な変化になります
  • Gain(-12dBから+12dB)
    • バンドごとの出力レベル調整です
    • 最終的な周波数バランスを微調整します

FMラジオ風の処理

Multiband Compressorには、安定したFMラジオ風のリスニングサウンドを作るためのデフォルト設定があります。

  • Low Band(< 100 Hz)
    • タイトな低音制御のため高めのレシオ(4:1)
    • パンチを保つため遅めのAttack/Release
    • こもりを防ぐため少し抑えます
  • Low-Mid Band(100-500 Hz)
    • 中程度のコンプレッション(3:1)
    • 自然な反応のためのバランスの取れたタイミング
    • 低中域のバランスを自然に保つニュートラルなゲイン
  • Mid Band(500-2000 Hz)
    • 穏やかなコンプレッション(2.5:1)
    • 速めの反応
    • ボーカルの存在感を少し強調
  • High-Mid Band(2000-8000 Hz)
    • 軽いコンプレッション(2:1)
    • 速いAttack/Release
    • プレゼンスを強調
  • High Band(> 8000 Hz)
    • きらめきをそろえるため高めのレシオ(5:1)
    • とても速い反応
    • 磨かれた印象にするため控えめに制御

この設定は次のようなラジオ風の聴きやすさを作ります:

  • 安定してインパクトのある低音
  • 明瞭で前に出るボーカル
  • 周波数全体で整ったダイナミクス
  • 滑らかで整った全体印象
  • プレゼンスと明瞭さの強調
  • 聴き疲れの軽減

ビジュアルフィードバック

  • 各バンドのインタラクティブな伝達関数グラフ
  • リアルタイムゲインリダクションメーター
  • 周波数バンドの動きの可視化
  • 分かりやすいクロスオーバーポイント表示

使用上のヒント

  • まずデフォルトのFMラジオ風設定から始めます
  • 音源に合わせてクロスオーバー周波数を調整します
  • 各バンドのThresholdを微調整して、効き具合を決めます
  • Gainで最終的な周波数バランスを整えます
  • ゲインリダクションメーターで処理量を確認します

Multiband Expander

平坦または強く圧縮された録音に、自然なコントラストを少し戻すための5バンドのリスニング用プロセッサーです。各周波数帯域で個別に動作し、通常はしきい値より下の音をより静かにしますが、1:1未満のRatio設定では静かな音を持ち上げることもできます。

主な特徴

  • 調整可能なクロスオーバー周波数を持つ5バンド処理
  • 各バンドの独立したエクスパンション制御
  • 自然なダイナミックコントラスト復元に向けたデフォルト設定
  • バンドごとのエクスパンション動作をリアルタイム表示
  • 高品質なLinkwitz-Rileyクロスオーバーフィルター

リスニング調整ガイド

  • ポップ/ロック:
    • 過度に圧縮された録音の「壁のような音」を和らげます
    • ヴァースとコーラスのコントラストを戻します
    • ストリーミング音源の平坦な印象を改善します
  • クラシック音楽:
    • 録音の自然なダイナミクスの流れを戻します
    • 静かな部分と大きなクレッシェンドの差を強めます
    • オーケストラ演奏の生き生きした表情を戻します
  • ジャズ:
    • 楽器間の自然な強弱を強調します
    • 静かなソロをより親密に、大きな部分をより力強くします
    • 演奏の自然な呼吸感を戻します

デフォルト周波数バンド

クロスオーバー周波数は調整できます。以下はデフォルトの帯域範囲です。

  • Band 1(Low): 100 Hz未満
    • 深い低音とサブ低域を制御します
    • 自然な低音ダイナミクスのため、穏やかなエクスパンションと長めのAttack/Releaseを使います
  • Band 2(Low-Mid): 100-500 Hz
    • 上の低音から低い中域を扱います
    • 温かみと厚みを戻すため、中程度のエクスパンションを使います
  • Band 3(Mid): 500-2000 Hz
    • ボーカルや楽器の存在感に重要な帯域です
    • 自然さを保つため、バランスの取れたエクスパンションを使います
  • Band 4(High-Mid): 2000-8000 Hz
    • プレゼンスと空気感を制御します
    • 速めの反応で軽いエクスパンションを使います
  • Band 5(High): 8000 Hz以上
    • 明るさときらめきを整えます
    • より穏やかなエクスパンションと速い反応を使います

パラメータ

クロスオーバー周波数

  • Freq 1(20Hzから500Hz、デフォルト100Hz)
    • Low/Low-Midのクロスオーバーポイントを設定します
  • Freq 2(100Hzから2000Hz、デフォルト500Hz)
    • Low-Mid/Midのクロスオーバーポイントを設定します
  • Freq 3(500Hzから8000Hz、デフォルト2000Hz)
    • Mid/High-Midのクロスオーバーポイントを設定します
  • Freq 4(1000Hzから20000Hz、デフォルト8000Hz)
    • High-Mid/Highのクロスオーバーポイントを設定します
  • 周波数は自動的に低い順に保たれるため、1つのコントロールを動かすと必要に応じて次のクロスオーバーも上がることがあります

バンドごとの制御

  • Threshold(-60dBから0dB)
    • エクスパンションが始まるレベルを設定します
    • しきい値より下の信号がRatio設定により処理されます
  • Ratio(1:0.05から1:20)
    • 1:1: 変化なし
    • 1:1より上: しきい値より下の音をより静かにします
    • 1:1より下: 静かな音を下げる代わりに持ち上げます
    • 自然なダイナミクス復元には1.1:1から1.2:1あたりから始めます
  • Attack(0.1msから100ms)
    • エクスパンションが反応する速さです
    • 速い時間は正確なトランジェント制御に向いています
  • Release(10msから1000ms)
    • ゲインが元に戻る速さです
    • 長い時間はより滑らかで自然な音になります
  • Knee(0dBから12dB)
    • エクスパンションのかかり始めの滑らかさです
    • 高い値ほど自然な変化になります
  • Gain(-12dBから+12dB)
    • バンドごとの出力レベル調整です
    • 周波数バランスを微調整します

ダイナミックレンジの復元

Multiband Expanderには、過度に圧縮された音源のコントラストを穏やかに戻すためのデフォルト設定があります。

  • Low Band(< 100 Hz)
    • 低音のダイナミクスを整えるための穏やかなエクスパンション(1.2:1)
    • パンチを保つための長めのAttack/Release
    • 一般的な低音エネルギーに合わせたThreshold
  • Low-Mid Band(100-500 Hz)
    • 中程度のエクスパンション(1.2:1)
    • 自然な反応のためのバランスの取れたタイミング
    • 一般的な低中域エネルギーに合わせたThreshold
  • Mid Band(500-2000 Hz)
    • バランスの取れたエクスパンション(1.2:1)
    • 中程度の反応時間
    • ボーカルと楽器のダイナミクスに合わせた設定
  • High-Mid Band(2000-8000 Hz)
    • 軽いエクスパンション(1.1:1)
    • 速いAttack/Release
    • 自然なプレゼンスの復元
  • High Band(> 8000 Hz)
    • 最も穏やかなエクスパンション(1.1:1)
    • とても速い反応
    • 控えめな空気感ときらめきの強調

この設定で、自然に聴こえるダイナミクス復元ができます:

  • すべての周波数で自然なダイナミクスを復元
  • 静かな部分と大きな部分のコントラストを強調
  • 周波数ごとに最適化された制御
  • 不自然さの少ない音楽的なエクスパンション
  • 明瞭さと分離感の向上
  • 過度に圧縮された録音の平坦さを軽減

ビジュアルフィードバック

  • 各バンドのインタラクティブな伝達関数グラフ
  • 各バンドがどれだけ下げられているか、または持ち上げられているかを示すリアルタイムのエクスパンション動作メーター
  • 周波数バンドの動きの可視化
  • 分かりやすいクロスオーバーポイント表示

使用上のヒント

  • 一般的なダイナミクス復元にはデフォルト設定から始めます
  • 音源に合わせてクロスオーバー周波数を調整します
  • 周波数成分に合わせて各バンドのThresholdを微調整します
  • 知覚上の音量変化を補正するためにGainを使います
  • エクスパンション動作メーターを見て、処理量が適切か確認します

Multiband Transient

完成済みの音楽向けの3バンドトランジェントシェイパーです。音をLow、Mid、Highに分け、それぞれの帯域でアタックとサステインを調整します。すべての周波数を同じように変えずに、音楽をよりパンチのある、引き締まった、柔らかい、または落ち着いた印象にできます。

リスニング調整ガイド

  • クラシック音楽:
    • 低域のホール残響を抑えつつ、弦の立ち上がりを少し明瞭にします
    • ピアノのトランジェントを周波数帯域ごとに整え、よりバランスよく聴かせます
    • オーケストラの重みを保ちながら、鋭い高域のアタックを和らげます
  • ロック/ポップ:
    • 完成済みの曲で、全体音量を上げずにドラムヒットをより近く感じさせます
    • 低域の長い余韻を引き締めつつ、中域の存在感を保ちます
    • 録音が耳に刺さるとき、高域の鋭いアタックを和らげます
  • 電子音楽:
    • 曲全体を制御したまま、ベースヒットをより固く感じさせます
    • ベースがにじんで感じるとき、長い低域サステインを減らします
    • 明るいシンセやパーカッション帯域の鋭さを増減します

周波数バンド

Multiband Transientは音声を3つの周波数帯域に分けます。音源分離ではなく周波数帯域で処理するため、各調整はその帯域に含まれるすべての音に影響します。

  • Low Band(Freq 1より下)
    • ベースとサブベース帯域を制御します
    • 低域のインパクト、低い衝撃音、共鳴の調整に役立ちます
    • デフォルトクロスオーバー: 200 Hz
  • Mid Band(Freq 1とFreq 2の間)
    • 重要な中域を扱います
    • ボーカルや楽器の存在感の多くを含みます
    • デフォルトクロスオーバー: 200 Hzから4000 Hz
  • High Band(Freq 2より上)
    • 高域と空気感を整えます
    • シンバル、ギターのピック音、明るさを制御します
    • デフォルトクロスオーバー: 4000 Hz以上

パラメータ

クロスオーバー周波数

  • Freq 1(20Hzから2000Hz)
    • Low/Midのクロスオーバーポイントを設定します
    • 低い値: MidとHighに入る成分が増えます
    • 高い値: Lowに入る成分が増えます
    • デフォルト: 200Hz
  • Freq 2(max(Freq 1, 200Hz)から20000Hz)
    • Mid/Highのクロスオーバーポイントを設定します
    • 低い値: Highに入る成分が増えます
    • 高い値: Midに入る成分が増えます
    • Freq 1より低く設定した場合は、自動的にFreq 1まで引き上げられます
    • デフォルト: 4000Hz

バンドごとの制御(Low、Mid、High)

各周波数バンドには、独立したトランジェントシェイピングコントロールがあります。

  • Fast Attack(0.1msから10.0ms)
    • 高速エンベロープがトランジェントに反応する速さです
    • 低い値: より細かくトランジェントを検出します
    • 高い値: より滑らかなトランジェント反応になります
    • 目安: 0.5msから5.0ms
  • Fast Release(1msから200ms)
    • 高速エンベロープが戻る速さです
    • 低い値: よりタイトにトランジェントを制御します
    • 高い値: より自然なトランジェント減衰になります
    • 目安: 20msから50ms
  • Slow Attack(1msから100ms)
    • 低速エンベロープの反応時間を制御します
    • 低い値: 低速エンベロープが立ち上がりに早く追従し、トランジェント強調が穏やかまたは短くなります
    • 高い値: アタックとサステインの分離が大きくなり、トランジェント処理が強く長くなります
    • 目安: 10msから50ms
  • Slow Release(50msから1000ms)
    • サステイン部分を追跡する長さです
    • 低い値: 短いサステイン検出
    • 高い値: 長いサステインの尾を追跡します
    • 目安: 150msから500ms
  • Transient Gain(-24dBから+24dB)
    • アタック部分を強める、または弱めます
    • 正の値: よりパンチと輪郭が出ます
    • 負の値: より柔らかく穏やかなアタックになります
    • 目安: 0dBから+12dB
  • Sustain Gain(-24dBから+24dB)
    • サステイン部分を強める、または弱めます
    • 正の値: より厚みと響きが出ます
    • 負の値: より引き締まった、まとまりのある音になります
    • 目安: -6dBから+6dB
  • Smoothing(0.1msから20.0ms)
    • ゲイン変化をどれだけ滑らかに適用するかを制御します
    • 低い値: より精密なシェイピング
    • 高い値: より自然で透明な処理
    • 目安: 3msから8ms

ビジュアルフィードバック

  • 3つの独立したゲイン可視化グラフ(各バンド1つ)
  • 各周波数バンドのリアルタイムゲイン履歴表示
  • 目安になる時間マーカー
  • インタラクティブなバンド選択
  • トランジェント処理の分かりやすい視覚フィードバック

推奨設定

パンチのあるポップ/ロックリスニング

  • Low Band(低音のパンチ):
    • Fast Attack: 2.0ms, Fast Release: 50ms
    • Slow Attack: 25ms, Slow Release: 250ms
    • Transient Gain: +6dB, Sustain Gain: -3dB
    • Smoothing: 5.0ms
  • Mid Band(アタックと存在感):
    • Fast Attack: 1.0ms, Fast Release: 30ms
    • Slow Attack: 15ms, Slow Release: 150ms
    • Transient Gain: +9dB, Sustain Gain: 0dB
    • Smoothing: 3.0ms
  • High Band(高域の歯切れ):
    • Fast Attack: 0.5ms, Fast Release: 20ms
    • Slow Attack: 10ms, Slow Release: 100ms
    • Transient Gain: +3dB, Sustain Gain: -6dB
    • Smoothing: 2.0ms

バランスのよいフルトラック

  • 全バンド:
    • Fast Attack: 2.0ms, Fast Release: 30ms
    • Slow Attack: 20ms, Slow Release: 200ms
    • Transient Gain: +3dB, Sustain Gain: 0dB
    • Smoothing: 5.0ms

自然なアコースティック強調

  • Low Band:
    • Fast Attack: 5.0ms, Fast Release: 50ms
    • Slow Attack: 30ms, Slow Release: 400ms
    • Transient Gain: +2dB, Sustain Gain: +1dB
    • Smoothing: 8.0ms
  • Mid Band:
    • Fast Attack: 3.0ms, Fast Release: 35ms
    • Slow Attack: 25ms, Slow Release: 300ms
    • Transient Gain: +4dB, Sustain Gain: +1dB
    • Smoothing: 6.0ms
  • High Band:
    • Fast Attack: 1.5ms, Fast Release: 25ms
    • Slow Attack: 15ms, Slow Release: 200ms
    • Transient Gain: +3dB, Sustain Gain: -2dB
    • Smoothing: 4.0ms

使用上のヒント

  • 控えめな設定から始め、各バンドを個別に調整します
  • ビジュアルフィードバックでトランジェント処理量を確認します
  • クロスオーバー周波数は音楽の内容に合わせて設定します
  • 高い周波数帯域では速いAttackが合いやすいです
  • 低い周波数帯域では自然な音のために長めのReleaseが必要なことがあります
  • 他のダイナミクス処理と組み合わせて使うこともできます

Power Amp Sag

大きな負荷がかかったときのパワーアンプの電圧サグ動作をシミュレートします。大きな音楽部分でアンプのような動的コンプレッションを作り、負荷が下がると回復します。

リスニング調整ガイド

  • ヴィンテージオーディオシステム:
    • 自然なコンプレッションでクラシックなアンプの反応を再現します
    • 大きな部分に穏やかなアンプ風コンプレッションを加えます
    • ピークを少し柔らかく、硬すぎない反応にしたいときに便利です
  • ロック/ポップ:
    • 力強い部分のパンチと存在感を整えます
    • 刺激の少ない自然なコンプレッションを加えます
    • パワフルな部分で少しレベルが沈み、回復する動きを作ります
  • クラシック音楽:
    • オーケストラのクレッシェンドを、ハードリミットせず穏やかにやわらげます
    • 強い弦や金管のピークをやわらげます
    • アンプ再生らしい動きを加えます
  • ジャズ:
    • クラシックなアンプのコンプレッション動作を再現します
    • ソロ中心の録音に控えめなコンプレッションの動きを加えます
    • 自然なダイナミックフローを保ちます

パラメータ

  • Sensitivity(-18.0dBから+18.0dB)
    • サグ効果が入力レベルにどれだけ敏感に反応するかを制御します
    • 高い値: 低い音量でもサグが起きやすくなります
    • 低い値: 大きな信号だけに反応します
    • 自然な反応には0dBから始めます
  • Stability(0%から100%)
    • 電源コンデンサーの容量を模擬します
    • 低い値: 小さいコンデンサー(より大きなサグ)
    • 高い値: 大きいコンデンサー(より安定した電圧)
    • 物理的には電源のエネルギー保持能力を表します
    • 50%はバランスのよい設定です
  • Recovery Speed(0%から100%)
    • 電源の再充電能力を制御します
    • 低い値: 遅い再充電(持続的なコンプレッション)
    • 高い値: 速い再充電(すばやい回復)
    • 物理的には充電回路の電流供給能力を表します
    • 40%は自然な動作に向いています
  • Monoblock(チェックボックス)
    • チャンネルごとの独立処理を有効にします
    • 未チェック: 共有電源(ステレオアンプ)
    • チェック: 独立電源(モノブロック構成)
    • チャンネル分離と音像を改善したい場合に使います

ビジュアル表示

  • 入力エンベロープとゲインリダクションを示す2つのリアルタイムグラフ
  • 入力エンベロープ(緑): 効果を動かす信号エネルギー
  • ゲインリダクション(白): 適用される電圧サグの量
  • 1秒単位の目安マーカー付き時間表示
  • 現在値をリアルタイム表示

推奨設定

ヴィンテージキャラクター

  • Sensitivity: +3.0dB
  • Stability: 30%(小さめのコンデンサー)
  • Recovery Speed: 25%(遅めの再充電)
  • Monoblock: 未チェック

モダンHi-Fi調整

  • Sensitivity: 0.0dB
  • Stability: 70%(大きめのコンデンサー)
  • Recovery Speed: 60%(速めの再充電)
  • Monoblock: チェック

ダイナミックなロック/ポップ

  • Sensitivity: +6.0dB
  • Stability: 40%(中程度のコンデンサー)
  • Recovery Speed: 50%(中程度の再充電)
  • Monoblock: 未チェック

Transient Shaper

音のアタック部分とサステイン部分を別々に強めたり弱めたりできるダイナミクスプロセッサーです。音楽のパンチや厚みを変えたいときに使います。ただし、正のTransient GainやSustain Gainはピークや聴感上の音量を上げることがあります。

リスニング調整ガイド

  • パーカッション:
    • トランジェントを強調してドラムにパンチと輪郭を加えます
    • サステイン部分を抑えて部屋鳴りを減らします
    • ドラムのアタックを強調してインパクトを増やします。ピークが高くなりすぎる場合は後段にリミッターを使ってください
  • アコースティックギター:
    • ピックのアタックを強調し、明瞭さと存在感を加えます
    • サステインを調整して、楽器を引き締めたり豊かにしたりします
    • ストロークをより明瞭または落ち着いた聴き心地に整えます
  • 電子音楽:
    • シンセのアタックを強調して、よりパーカッシブな印象にします
    • ベース音のサステインを調整し、よりタイトに感じさせます
    • ピークレベルを確認しながら、電子ドラムにパンチを加えます

パラメータ

  • Fast Attack(0.1msから10.0ms)
    • 高速エンベロープフォロワーの反応の速さです
    • 低い値: 鋭いトランジェントに反応しやすくなります
    • 高い値: より滑らかなトランジェント検出になります
    • 多くの音源では1.0msから始めます
  • Fast Release(1msから200ms)
    • 高速エンベロープフォロワーが戻る速さです
    • 低い値: より正確にトランジェントを追跡します
    • 高い値: より自然なトランジェント処理になります
    • 20msがよい開始点です
  • Slow Attack(1msから100ms)
    • 低速エンベロープフォロワーの反応の速さです
    • 低い値: 低速エンベロープが立ち上がりに早く追従し、トランジェント強調が穏やかまたは短くなります
    • 高い値: アタックとサステインの分離が大きくなり、トランジェント処理が強く長くなります
    • 20msがよいデフォルト設定です
  • Slow Release(50msから1000ms)
    • 低速エンベロープが休止状態へ戻る速さです
    • 低い値: 短めのサステイン部分
    • 高い値: 長いサステインの尾を検出します
    • 開始点として300msを試してください
  • Transient Gain(-24dBから+24dB)
    • 音のアタック部分を増減します
    • 正の値: よりパンチと輪郭が出ます
    • 負の値: より柔らかく穏やかな音になります
    • 正の値ではピークレベルが上がることがあります
    • トランジェントを強調するには+6dBから始めます
  • Sustain Gain(-24dBから+24dB)
    • 音のサステイン部分を増減します
    • 正の値: より厚みと響きが出ます
    • 負の値: より引き締まった、まとまりのある音になります
    • 正の値では聴感上の音量が上がることがあります
    • 0dBから始めて好みに合わせて調整します
  • Smoothing(0.1msから20.0ms)
    • ゲイン変化をどれだけ滑らかに適用するかを制御します
    • 低い値: より精密で、場合によっては強めのシェイピングになります
    • 高い値: より自然で透明な処理になります
    • 5.0msは多くの音源でバランスのよい設定です

ビジュアル表示

  • リアルタイムのゲイン可視化
  • 分かりやすいゲイン履歴表示
  • 目安になる時間マーカー
  • すべてのパラメータを扱いやすいインターフェース

推奨設定

パーカッション強調

  • Fast Attack: 0.5ms
  • Fast Release: 10ms
  • Slow Attack: 15ms
  • Slow Release: 200ms
  • Transient Gain: +9dB
  • Sustain Gain: -3dB
  • Smoothing: 3.0ms

自然なアコースティック楽器

  • Fast Attack: 2.0ms
  • Fast Release: 30ms
  • Slow Attack: 25ms
  • Slow Release: 400ms
  • Transient Gain: +3dB
  • Sustain Gain: 0dB
  • Smoothing: 8.0ms

タイトな電子音

  • Fast Attack: 1.0ms
  • Fast Release: 15ms
  • Slow Attack: 10ms
  • Slow Release: 250ms
  • Transient Gain: +6dB
  • Sustain Gain: -6dB
  • Smoothing: 4.0ms